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恥ずかしいって思うことは、少なからずどうでもいいという存在ではないのかな。
ていうか…
「俺、雑巾で滑ってこけたんだよな…?」
「うん。本当、あの時はびっくりしたよー!」
こっちのほうが恥ずかしいわ!
「なんで、杉浦がここに?」
「隣だし、部活も一緒だから、先生にお願いって言われたの」
「そ、そうだったんだ」
付き添ってくれてたのはありがたいけど
先生がいない保健室で、男女二人きりってちょっと…。
「体、大丈夫?痛いところある?」
杉浦は、眉毛を八の字にして、俺の顔を窺ってきた
「頭がちょっと痛むけど、他は大丈夫。」
そう言うと安心したのか、ため息をついた
「頭、氷枕で冷やす?
「自分でとるよ。」
あんまり迷惑かけたくないし。
「無理しないでね。」
起きあがる俺を、心配そうに見つめる杉浦。
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