感情の名前

6/17
前へ
/53ページ
次へ
私達は、簡単にその声が誰か分かる 「やべっ、駿だ!」 相楽君は、慌ててベッドに潜り込んだ そして、私はベッドの横にある丸椅子に座る カーテンは、開けたまんまだったから橋本くんは、すぐに私達を見つけて 「杉浦さん!?どうしてここに?」 目を見開いて、戸惑いっている様子の橋本くん それもそう、保健室には私と相楽君だけ 「席隣だから、先生に頼まれちゃって。」 相楽君は、ベッドから顔を出して 「駿?どうした?」 「部活終ったから、迎えにきたんだけど」 「もうそんな時間かぁ。」 といって、相楽君は布団をめくって、今目が覚めたように伸びをした は、橋本くんが、あの橋本くんが私の横にいる… 気まずくて恥ずかしさもあり、どうしたらいいか分からない私は 「あの…私帰るね。」 とりあえず、この場を去りたい… 「あ、うん。ありがと、杉浦。」 相楽君は、顔をうつむかせたまま
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加