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多分、さっきのこと気にしてるんだろうな。
「じゃあ、お大事に。」
と相楽君に言って、私は保健室をでた
*******
「なにか、お礼してあげればよかったのに。」
駿は、深いため息をついた
「うるさいなぁ。」
ベッドの上で体育座りをして布団に、顔を押しつかせた。
「さっきから、耳赤いけど。」
「あ、赤くねぇよ!」
とっさに、両手で耳を隠す
「もう、気付きなって。」
それが、俺にはなんのことかが分かる
「杉浦は、俺のこと眼中にないから。」
この言葉が、どんな意味をもつのかを、きっと駿も知ってる。
杉浦は……
いつだって駿を見てるから。
「そんなこと、分からないよ?」
「分かるんだよ、俺は。」
分かるんだよ…
見てるから。
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