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杉浦の走っていく後ろ姿を見てたら、追いかけてた。
泣いてるのを見てると、苦しくて仕方がなかった
「さっき、気付いたから…」
こんなにも、苦しくなっていたこと
その気持ちを。
そう言うと、橘は安心したようにため息をついて
「じゃあ、頑張りなよ。」
俺の背中を、両手で思いっきり押して教室の中に入った。
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「目の前にいる。」
「えっ―…」
唐突な返事に顔を上げると、なんだか切ないような表情で私を見ていた
「こっ…ここにいるんだよ!」
怒鳴るようにそう言って、相楽君は教室から飛び出していった
「………。」
教室に残された私は、いまいち頭がついてかなくて
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