小さな思い

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『キュッ、キュッ―』 窓の外には、目の前に体育館 体育館から聞こえる、バッシュのすれる音 「春先輩、今日は体育館ですか?」 体育館の部活には、体育館が使える日と外練がある 「うん。体育館だよ」 笑顔で答える、春先輩 「分かりました。先に着替えますね」 と、防具袋の上にたたんである胴着をとって、着替える 今日…、体育館なんだ―。 そう思いながら、5分も経たないうちに、剣道着に着替える 防具袋を背負い、竹刀袋を肩にかけて、ドアに手をかける 「じゃあ、お先に行ってます」 「分かった~」 春先輩が返事をするのを聞いて、ドアを押し開ける さっき上ってきた階段を下りた先には、コンクリートの廊下があり、体育館と繋がっている。 手前にある体育館の入り口を素通りして奥にある扉から体育館の中へ 「失礼します。」 と、15度くらい頭を下げて体育館に入る。 まぁ、剣道部から言ったら、道場だけど。 道場に入るときには、この動作を絶対にしなきゃいけない 左の壁際に防具袋と竹刀袋を置き、水分補給をする 4分の1のステージ側が、剣道部のスペース 卓球部も同じく、4分の1
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