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保健室のドアを開けると
「おまっ!?、なんでいんだよ。」
丸イスに座っている駿がいた
「いやだって、急に飛び出してくし、鞄置いてってるし…。」
「先、帰ってても良かったのに…。」
「心配だったから。どうしたの?」
「いや、別に。」
「ほんとにぃ~?なんかあったら言えよなー。」
そう言って、ベッドに置いたままの俺のリュックをとって差し出す
俺は、イスに座る駿を見て
「じゃあ…好きな奴が、他の人を見てたらどうすればいい?」
「えっ―?」
突然の質問に、間抜けな声をだす駿
「やっぱなんでもねぇ。今の忘れて」
「もしかして、杉浦さんに好きな人がいるの?」
「はっ、し、知らねぇよ!」
あわてて言うと駿はクスクスと笑って
「翔なら大丈夫だと思うけどな。」
「駿に言われても嬉しくないから!」
と言って差し出されたリュックを取る
「えー、ひでぇ。せっかく良いこと言ってあげたのにー。」
「ははっ、じゃあ帰るか」
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