第一獣 獣耳さんと出会う

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ピピピッ 目覚ましかけてたのか…と言っても10時だけど 今日も一日中やることないし… 「そういえば本予約してたっけ、まぁハロワに通い詰めも気が引けるし気分転換しようかな」 「ってしまったコンタクトも切らしてるぞ…メガネでいいや」 適当に服を着て、黒縁のメガネを掛ける 「末期だな、私」 鏡の前でぼそりと呟く ボサボサとした髪、会社が倒産してから一回も染め直ししてない、痛んでるし 「って明るくなれ自分!!」 パンッと頬を叩く はぁと一つ溜め息をしたあと家を出る 「うぅまぶしい太陽が染みる」 昨日も朝から出掛けたのに私は何をいってんだか それから自転車にのって最寄り駅まで走らせて15分 そこから大きな駅まで出て30分 周りは忙しそうに働くサラリーマンや丁度お昼頃なのでキャッキャッと楽しそうに談笑しながら歩いていくOL… くそっ私だって最近まであんなんだったんだぞ!! 「っ…本屋行こうと」 駅前の本屋に入る 「あの…本を予約した川原木なんですけど」 「はいかしこまりました~」 爽やかなお兄さんだな…大学生くらいか… って異性と喋ったのいつぶりだよ!! なんかお兄さん私が内心あたふたしてんのきずいたのかなんか引いてる…
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