プロローグ

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「はっ……はっ…はっ」 学園で1人の白兎が逃げ回っていた。白兎の体は傷を負ってボロボロだ。 「はっ…、くそっ…」 白兎の体力は限界に達して、足取りがふらつく。 そのままふらふらと歩いていると、ついに白兎は力尽きて倒れた。 兎の聴覚は優れている。 自分の匂いを嗅ぎ付けた獣達の駆ける音がもう、すぐ近くまで迫ってきていた。 「……………」 白兎は静かに目を閉じた。
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