十六燭…深紅

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《ビル一階》 レイナの前に立ちはだかったA級パライーター『卯月』 背中には、奇妙な肉の固まりのような物を付着させている。 レイナ「どけぇえぇ!!」 梅原達を連れ去られた為、焦るレイナ。すぐさま右腕を変化させ、触手を伸ばして攻撃を開始! 卯月「一気にカタつけようっての?甘いわね!」 触手をジャンプで躱す卯月。しかし、そこへレイナが切り掛かる! レイナ「空中じゃ、動きとれねぇだろ!食らえ!!」 ―スカッ― レイナの攻撃は、空を切った。卯月は、指先から糸を出し、壁にくっつけて手繰り寄せる事で空中移動をして躱したのだ。卯月は反撃を開始した! ズガァ! ターザンのように、糸の振り子運動を利用しての飛び蹴り!!攻撃は、レイナの顎にヒットした。 ズガァ!! あわや、壁に激突する所だったがレイナも触手を壁に突き刺し、これを防ぐ。 卯月「へぇ…あんた、限定不死?私、アイツ(投縄)みたいに、弱い者イジメは趣味じゃないのよね~…貴女なら、楽しめそうだわ~♪」 笑う卯月に、レイナはすぐさま飛び掛かる! 卯月はレイナに向け、背中から『何か』を放った! レイナ「!?」 それは、小さな蜘蛛であった!卯月は『ウヅキコモリグモ』のパライーター!この蜘蛛は、『卵のう』を身体につけ、小蜘蛛を運ぶ。 迎撃するレイナ。しかし、小蜘蛛を攻撃した瞬間…破裂した!! ズパァン! 破裂した小蜘蛛から、糸が飛び散り、レイナに絡み付いた。 卯月「…動けないでしょ?今、楽にしてあげるわ」 動きを封じられたかのように見えるレイナ。 しかし… レイナ「がぁあぁっ!!」 レイナは、糸に絡まれながらも強引に反撃! 卯月「動けるだと!?」 ズバァ!! 思わぬ反撃で、腕を切り飛ばされた卯月。しかし…まだ、卯月には余裕が伺える。一方、なんとか反撃したレイナだったが…糸が先程よりも一層、絡みついた。 卯月「ビックリしたけど…ここまでのようね♪」 レイナに攻撃を仕掛けようとする卯月。 ドン!! 卯月「かふ!?」 卯月の背中に、ショットガンの弾丸がヒットした!五階から下りてきた梅原達の援護射撃であった。 梅原「この蜘蛛女が!消え失せろォォ!!」 怯えながら攻撃する梅原。享も、ベレッタで援護する。 卯月「ダメージを受けた部分が凍り付く!?こいつらが無事という事は、投縄のやつ…ヤられたのか!?」 卯月は、投縄が開けた穴に飛び込み逃げ出した。
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