十七燭…真実

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レイナの身体から、紫色のオーラがたちのぼった。梅原も享も、そしてフェルでさえも…レイナに話し掛ける事はできなかった。 レイナ「ミンチにする前に、聞いておいてやる…何故ジュディを襲わせた!」 フェルも、驚いてはいたが何となく…分かりかけていた。七年前…逃げ出す前に、パライーター同士の会話から聞いた情報を便りにジュディの下へ向かった。 ハルバード…レイナ…二人の限定不死と旅をし、沢山のパライーターを見た。 レイナから聞いた話も含め、パライーターには『特性』があるのではと考えていた。 レイナの父…ジョン。 レイナの母を食い殺した後、周りに沢山の人間がいただろうに何故レイナを追いかけて来たのか? 日本に到着した時に会った、ハゲかかったオッサン… 愛妻は、オッサンに寄生しようとしていた… ハルバード「何故?私達は『最も愛する者』を仲間にしたいと思う特性がある。それが達成できれば、あとは気分しだいだがな。私は…ONEに敗北し、身体がズタズタになっていた。パライーターとして完全に復活するには、長い時間が必要だった。だから、他のパライーターにジュディを仲間にして欲しいと頼んだのだ。これは…本能のような物だ」 レイナ「戦いでも負け、心まで負けたって事か…てめぇは、立派な害虫だ!!悦べ…肉一片たりとも残さず食い尽くしてやる!!」 ハルバード「害虫…それは、お前達の方だ!!」 ハルバードは、レイナに襲い掛かった!しかし、レイナは触手を伸ばして迎え撃つ!ハルバードの『狂羽・神食』から繰り出される黒い刄と、一定の距離を保ったままぶつかり合う!間に入った障害物が…次々と破壊されていった。 レイナ「ハ!人間の時はあんなにパライーターの事を憎んでいたのに、今度は私達が害虫だって!?コロコロコロコロ…考え変えてんじゃねぇよ!!」 ハルバード「何故、人間が害虫か…教えてやろう!私達パライーターの、存在理由をな!!」 ハルバードは、翼を広げて空中へ飛び上がる!レイナも、エアイーターを呼び出して浮上!空中戦に移行する。 ハルバード「パライーターは、戦争で衝突した核ミサイルが引き起こした『ディージョン』から現われた…何故、だと思う?」 レイナ「知るか!ボケェ!!」 ハルバード「ディージョンは、悲鳴だ!!誰の悲鳴か…お前に分かるか!」 ディージョンは…悲鳴。 2XXX年…悲鳴をあげたのは、人類か…それとも…
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