十七燭…真実

6/6
前へ
/180ページ
次へ
次々と現われるパライーターを盾にし、ハルバードは飛び立とうとしていた。 サラ「仲間を呼んだ!?」 ジンギ「ちっ!このままじゃ、逃がしちまう!!」 ドン!! ハルバード「!?」 逃げようとしていたハルバードの背中に、ショットガンの弾丸がヒットした。両足を切断された梅原が、うつぶせのままで攻撃したのだ。 梅原「人の足をブッた切っておいて…ごめんなさいの一言も無しでお帰りかい?ったく…しつけがなってねぇ…なぁ、レイナ!!」 ドシュ、ドシュドシュ!! 地面から、レイナの触手が飛び出してハルバードの足を貫いた!一瞬、梅原に気を取られていたハルバードは、奇襲攻撃を躱しきれなかった。 ハルバード「気絶していたハズじゃ!?」 レイナ「こんだけウルセェんだ…嫌でも目が覚めるぜ!?」 触手の射程距離は10~12m伸びる。ハルバードがいた距離は、ギリギリ届く程度の距離だった。意地を見せて攻撃した梅原とレイナだったが… バサッ… ハルバードは飛び上がり、曇り空へ消えていった。 享「隊長!大丈夫ですか!?」 梅原「大丈夫…そうに、見えるか?」 享は、携帯していた血止め薬をありったけ梅原の足に塗った。 ぐちょぐにゅぐにゃ… フェル「お~い…誰も俺の心配はしないのかぁ?」 胴体を真っ二つに切られたフェルの傷口から、アメーバのような物が溢れだして切断された部分と結合し始めた。 享(…不死身なのか?) そして… 雑魚パライーターは、ジンギとサラが全滅させた。舞が乗ってきたヘリに梅原を乗せ、すぐに病院へ運んだ。レイナ達も梅原に付き添って移動する。 レイナ(…ハルバード…) レイナは、曇り空を見ながら、昔の楽しかった時間を思い出していた。 一緒にヘリに乗り込んでいたサラが、ポン。と、レイナの肩を叩いた。 サラ「ハルバードは、せめて私達の手で…眠らせてあげましょうね…」 レイナは、横目で治療を受けている梅原を見た後、深くうなずいた。 十七燭…真実…END
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5764人が本棚に入れています
本棚に追加