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次々と現われるパライーターを盾にし、ハルバードは飛び立とうとしていた。
サラ「仲間を呼んだ!?」
ジンギ「ちっ!このままじゃ、逃がしちまう!!」
ドン!!
ハルバード「!?」
逃げようとしていたハルバードの背中に、ショットガンの弾丸がヒットした。両足を切断された梅原が、うつぶせのままで攻撃したのだ。
梅原「人の足をブッた切っておいて…ごめんなさいの一言も無しでお帰りかい?ったく…しつけがなってねぇ…なぁ、レイナ!!」
ドシュ、ドシュドシュ!!
地面から、レイナの触手が飛び出してハルバードの足を貫いた!一瞬、梅原に気を取られていたハルバードは、奇襲攻撃を躱しきれなかった。
ハルバード「気絶していたハズじゃ!?」
レイナ「こんだけウルセェんだ…嫌でも目が覚めるぜ!?」
触手の射程距離は10~12m伸びる。ハルバードがいた距離は、ギリギリ届く程度の距離だった。意地を見せて攻撃した梅原とレイナだったが…
バサッ…
ハルバードは飛び上がり、曇り空へ消えていった。
享「隊長!大丈夫ですか!?」
梅原「大丈夫…そうに、見えるか?」
享は、携帯していた血止め薬をありったけ梅原の足に塗った。
ぐちょぐにゅぐにゃ…
フェル「お~い…誰も俺の心配はしないのかぁ?」
胴体を真っ二つに切られたフェルの傷口から、アメーバのような物が溢れだして切断された部分と結合し始めた。
享(…不死身なのか?)
そして…
雑魚パライーターは、ジンギとサラが全滅させた。舞が乗ってきたヘリに梅原を乗せ、すぐに病院へ運んだ。レイナ達も梅原に付き添って移動する。
レイナ(…ハルバード…)
レイナは、曇り空を見ながら、昔の楽しかった時間を思い出していた。
一緒にヘリに乗り込んでいたサラが、ポン。と、レイナの肩を叩いた。
サラ「ハルバードは、せめて私達の手で…眠らせてあげましょうね…」
レイナは、横目で治療を受けている梅原を見た後、深くうなずいた。
十七燭…真実…END
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