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頭を吹き飛ばされたのに、倒れない。それどころか、前進してくる!!ジュディは、動きを止める為に足を狙った。
ジョン「無駄ダ。雌豚ガ」
口もないジョンから、声が聞こえた。そして、目にも止まらぬスピードでジュディの懐に潜り込んだ。
ジュディ「馬鹿な…いつもの間に!?」
ジョンの拳が、ジュディの腹にめり込んだ。
メギィイィ!!
吹っ飛ばされたジュディは、雑居ビル二階の窓をブチ破った。
ジョン「人間ニシテハ、頑丈ダナ…サテ…」
ジョンの首から、パライーター本体が飛び出した。灰色の身体は、甲羅のように固そうである。
レイナ「い…や…こないで、お父様…お母様!!」
叫ぶレイナ。その恐怖に怯えた表情を楽しんでいるかのように、ゆっくりと近づくパライーター。
バサッ…
レイナとパライーターの間に、黒いマントを身につけた男が舞い降りた。
黒マント「害虫め…僕がいる限り、貴様等の好きにはさせないぞ!!」
ボサボサ髪の男は、マントをひるがえした。レイナは、その後ろ姿だけを見つめていた。
パライーター「…邪魔ダ。害虫ガ!!」
ズバ!
パライーターが台詞を言い終えた瞬間!男のマントが刄のように鋭く硬化し、首を跳ね飛ばした。
パライーター「ハァ?」
あっという間の出来事に、パライーターには状況が掴めていないようだ。
男「僕の名は、ハルバード!貴様を地獄に逝かせる男だ!!」
暑苦しく、男は自らの名を叫んだ。![image=67395801.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/67395801.jpg?width=800&format=jpg)
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