十八織…接吻

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《レイナ&享》 パライーター反応を探知したレイナは、夜の街を走り抜ける。やがて…人気のない公園に辿り着いた。 レイナ「…反応が…消えた?」 ついさっきまで、赤く光っていた探知機が沈黙。念の為、調査を開始する。 公園の滑り台付近に、人影が見える。ゆっくりと近づいてと…そこには、享がいた。 レイナ「…享」 享の足元には、真っ二つにされたB級パライーターの姿があった。 享「レイナさんも、パライーター反応を探知したんですか?僕が駆け付けたら…もう、こんな状態でした」 これは、嘘である。 レイナより先にパライーターを発見した享は、深紅を装着してパライーターを瞬殺した。その後に、レイナがやってきたのだ。 享「もう、死体処理班に連絡してありますよ。レイナさん、一人で飲んでたんですか?」 レイナ「悪いか?」 享「いや、そういう意味では…」 レイナ「付き合え。まだ、飲み足りないからよ」 享「あ…その前に、トイレいいですか?」 享は、公園のトイレに入り携帯していた輸血パックを…一気飲みした。 享「うぇ…桐人さんは、飲んでも効果あるって言ってたが…飲むもんじゃないな」 トイレから出てきた享を、睨み付けるレイナ。 レイナ「ほら!さっさと行くぞ」 一軒目…二軒目… 享「飲みすぎですよ、レイナさん…」 レイナは、享にもたれかかりながら夜の街を歩く。 レイナ「うっせぇ~まだまだ宵の口、イェー!!」 ヨロヨロと歩くレイナを、享は仕方がなくおぶる事にした。 レイナ「セクハラだぁ~セクハラだぁ~」 ぐったりしながら、享の背中の温もりを感じる。心地よさそうに、目を閉じる。 レイナ「享ってさぁ~誰にでも優しくするんだろ?」 享「そんな事は、ないですよ?」 レイナ「じゃあ…私に、特別に優しくしてるのかぁ?」 享「かなり、酔ってますね…」 レイナ「酔ってねぇよ…ちゃんと、答えろ」 享「…特別、ですよ」 レイナ「マジ?」 享「えぇ…すごく、尊敬してます。僕には…レイナさんのような勇気は無いですからね」 急に、レイナが享の背中から飛び降りた。 レイナ「どこに目ぇ付けてんだ!?勇気なんて…ねぇんだよ!!」 レイナの声は、真夜中の街に響き渡った。 …夜は、更けていく…
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