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《舞&藤木博士》
忙しそうな病院内を歩き、医師に梅原に痛み止めを頼む舞。
ピピピピ・ピピピピ…
舞の携帯電話が鳴る。病院から出た舞は、通話を開始する。
舞「はい」
藤木博士「やぁ…どうだい、梅原隊長は?」
電話の相手は、叔父の藤木博士であった。
舞「まだ、闘志は失われていないようです」
藤木博士「三ヵ月後の《決戦》に、間に合いそうなのかね?」
舞「はい。彼もまた、享君と同じように…この星の運命を担う人間だと、私は感じています」
藤木博士「…そうか…君が言うなら、そうなのだろうな…」
舞「あと、三ヵ月…『狂槍・ゲイボルグ』さえ完成すればパライーター殲滅等…たやすい事です」
藤木博士「サラとジンギには、三ヵ月後に開始する総攻撃の件は伝えてある…しかし、その後は…」
舞は、眼鏡をクイッと動かした。
舞「知れば、必ず反旗をひるがえすでしょう。しかし…シナリオ通りに事を進めれば、なんら問題はないでしょう」
藤木博士は、しばらくの沈黙の後に口を開いた。
藤木博士「全ては、この星の為…頼むよ…私の天使よ」
舞は、何も答えず電話を切った。
…夜が、真実を闇に隠す…
十八織…接吻…END
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