~終幕へ…開戦~

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ハルバードとの戦いから、三ヵ月が経過した。 日増しに激しくなるパライーターとの戦い。互いに、仲間を失っていった。 そして…ゲイボルグの準備が整った。パライーター完全殲滅兵器『狂槍・ゲイボルグ』が完成した。 ゲイボルグ…それは、ケルト神話に登場する英雄ク・ホリンが使ったとされる空飛ぶ槍である。 対パライーター部隊、名の由来…そして人類の英知の結晶が、この槍なのだ。 各国から、手練のゲイボルグ隊員が日本に集結していた。 《ゲイボルグ輸送機内》 隊員1「なぁ…なんでONEが日本の…横浜、だっけ?に、いるのが分かってるのに…我が国は核攻撃を開始しないんだ?」 隊員2「日本ごと、パライーターを殲滅しようってか?無駄だ。パライーターだって馬鹿じゃないんだ。何故、日本に集結しているか…分からないのか?」 隊員1は、じっくりと考える…そして… 隊員1「あ!あれか、航空旅客機に常備されてる『電磁バリア』あれを開発したのは、日本だよな?」 隊員2「日本は、核武装はしていないが電磁バリア等の自衛機能は、他国の追随を許さない。核ミサイルを完全に無効化させる超強力なバリアで完全に国を包み込む事ができるのさ。それを、パライーターは利用したって訳だ」 隊員1「で、俺等を集結させて殲滅作戦を開始…って訳か」 ガガン!! 機内が揺れた。 隊員2「な、なんだ!?」 機内放送「機内に、パライーターが一体侵入した!至急、排除せよ!!」 隊員1「こんな上空で…敵襲だと!?」 隊員2「少しは、骨のある奴らしいな…行くぞ!」 ……30分が経過。 隊員2「あばた!!」 ―スパン― 隊員2の、首が飛んだ。 ゲイボルグ隊員達の返り血で、身体を赤く染めたパライーターが一人呟く。 ハルバード「我らの邪魔をする害虫は…一匹残らず排除する」 軍輸送機は、ハルバードを乗せたまま自動操縦で日本へと向かう。image=74570798.jpg
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