~終幕へ…開戦~

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《AM 1:08》 ここの所、調子が狂いっぱなしの男がいた。 男は、葉巻に火を点けてダラダラとテレビを見ている。ふと、自室のベッドを見ると…あの日の夜を思い出す。 ジンギ「…三ヵ月…経っちまったな…」 独り言を呟く。 何故、彼はこんなにもグッタリしているのか? 答えは、サラである。三ヵ月前…彼女のきまぐれで身体を重ねる事になったのだが…結局、その後は藤木博士とヨロシクやってるようだった。 レイナにも相手にされず。 サラとは、あれから仕事の話しかしていない。 ジンギ「俺って、あんまり戦う意味を持ってないよな…オヤジや、アネゴ、組の皆…血も繋がってない家族の為に復讐し続ける…か。…まぁ、そのくらいのが孤独なロンリーウルフって感じがして格好いいかもな…」 彼女いない暦ばかりが、更新されていくジンギ。 ジンギ「とりあえず…葉巻やめて、煙草にするかな」 ビィー・ビィー! 携帯電話から、緊急収集ブザーが響き渡る。ジンギは直ぐ様電話に出る。 ジンギ「どうした!?」 連絡係「軍輸送機が、パライーターにジャックされた!!このままだと…輸送機を東京本部に落とされる!」 ジンギ「マジかよ…面倒くせぇな…」 ジンギは、戦闘服に着替えてオイルライターと一枚のカードを持って部屋を出た。 ジンギ「パライーターも、馬鹿じゃないって訳か…殲滅作戦の情報を知っての凶行って感じだな」 ホテル屋上に出ると、ヘリコプターが一台着地しようとしていた。 レイナ「ヘリでお迎えなんて、なかなかゴージャスじゃない?」 サラ「…寝てたのに…」 三人は、同じホテルに寝泊りしている。限定不死が全員集合した…そして敵もまた、夜の間は決して死ぬことのない限定不死ハルバードである。 三人と一匹(フェル)はヘリに乗り込み、本部へと向かう。
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