~終幕へ…開戦~

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《ミッション》 オペレーターの舞から、司令が下る。 舞「○国軍輸送機は、パライーターコードネーム『レイヴン』(ハルバード)によって占拠されたとの情報が入っています。作戦に参加する隊員は、海域N-1919ポイントにて待機。軍輸送機を撃墜し、脱出したパライーターをすみやかに末梢して下さい」 レイナ、ジンギ、サラは指定されたゲイボルグ日本支部の戦艦に向かう事となった。ヘリから、ジェット戦闘機に乗り換える為に本部へ移動する。 享「レイナさん!」 本部に到着すると、夜勤中の享がいた。 レイナ「よう、ちょっとヤボ用ができちまった。今日の食事いく予定…キャンセルな。また、来週にしようぜ」 余裕の表情を浮かべ、笑ってみせるレイナ。 享「戦えるんですか?…彼と」 レイナ「心配するな。もう…あの時みたいに、迷いはないから…戦えるよ」 二人のやりとりを見て、つまらなさそうにしているジンギ。逆に、事態を一瞬で把握したサラはニヤニヤしている。 サラ「へぇ~今回の彼氏は、いつものと感じ違うわねぇ♪」 ジンギ「今回って…あいつ、いままで彼氏いたのか!?」 サラ「当たり前じゃない!?私程じゃないけど…それなりにイイ女なんだから。あんた、そんな事も知らずに口説こうとしてたの?」 ジンギ(そういえば…聞いたことなかったな…) 恋愛向きの思考を持ち合わせていない、ジンギであった。 中型ジェット機の準備ができた為、レイナ達はそれに乗り込む。見送る享の視界に、知っている他グループの隊員が入った。 享「あ…文治君!君も、ジェット機に?」 文治「あぁ…援護でな」 享「今度、ナースと合コンやるんだけど…行く?」 文治「行くに決まってんじゃん!!」 享「…じゃあ…」 享は友人を騙し、レイナの乗るジェット機に入り込む事に成功した。 フェル「よう、まんまと潜入成功って感じか?」 ビクッ! いつのまにか、後ろにいたフェルに声をかけられて驚く享。 享「いつのまに…レイナさん達には、くれぐれも内密に…」 フェル「喜ぶんじゃねぇか?」 享「勝手に持ち場変えたのがバレたら…えらい事になるんで…」 フェルがニヤリと笑った。 フェル「じゃあ…寿司おごれや、寿司ィィ!!」 最近、レイナが享にばかり構っている為…享にちょっと厳しくする、フェルであった。
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