三食…旅立

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パライーターの舌を食い散らすフェル。ジュディに見惚れているハルバード… レイナ「貴男方は、一体…」 ハルバード「あ・あぁ、失礼。僕は、ハルバード・オデッセリア。この、悪そうなチワワはフェルだ。僕は対パライーター特殊機関『ゲイボルグ』の一員だ」 その夜は、彼らに保護されてジュディと共に屋敷に帰った。父と母を失った悲しみから立ち直るには、かなりの時間を要した。 屋敷には、ハルバードが訪れるようになった。最初は調査の為…その後は、ひたすらジュディを口説いていた。 ジュディ「しつこい!!空気読め!!」 そして、相手にされていなかった… ハルバード「まったく、歯が立たない!!なぁ、レイナちゃん。ジュディさんは、どんなタイプが好きなのかな?」 フェル「やめとけ、このお嬢ちゃんは親が死んでへこんでるんだ。空気読めよ」 そんなやり取りが続く日々が、少しずつだがレイナの心を落ち着かせていった。 ハルバード「あいかわらず、歯が立たない!!なぁ、レイナちゃん…僕は、どうすればいい?」 フェル「いや…もう、諦めろよ…」 ハルバードとフェルのやり取りを見ていたレイナは、少し笑った。 ハルバード「やっと笑った…女の子は、たいがい笑った顔が可愛いものさ」 ジュディ「貴男は、まさか…この為に通い続けていたの?」 紅茶を持ったまま、ジュディが立ち尽くしていた。 ハルバード「あ・あぁ…僕も、両親がすでに亡くなっているから、ほうっておけなくて…」 紅茶を置いたジュディが、にっこり微笑んだ。 ジュディ「私、貴男の事を誤解していたようですね」 フェル(おぉ…ミラクルラッキーだな。せいぜい頑張れよ、ベイビー) レイナは、ジュディの優しさに触れ、ハルバードに励まされ、フェルにからかわれながら…心の傷を癒していった。
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