四食…絶望

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レイナ「…ジュディ?ジュディ!?」 部屋の明かりをつける。やはり、ジュディの姿はない。トイレにでもいっているのだろうか…しかし、レイナの胸騒ぎは止まらない。嫌な予感を抱きながら、立ち尽くしていた。 ガシャァアァン!! 部屋の窓ガラスが割れ、黒い固まりが部屋に飛び込んできた!!悲鳴をあげるレイナ。 レイナ「キャアァァァ…って…フェル!?」 黒い固まりの正体は、フェルだった。その身体は、傷だらけ…左目から、血が流れ出している。 フェル「おい!!ジュディはどこだ!?」 フェルの突然の登場に、レイナは戸惑った。 フェル「空気読めよ、ハニー!ヤバィんだよ!!ジュディが…パライーターに狙われてる!!」 レイナ「どういう事!?ハルバードは…ハルバードはどうしたのよ!!」 フェル「負けちまったんだよ!!あいつは…『ONE』は、正真正銘の化物だったんだよ!!詳しい話は後だ、早く…ジュディと一緒に逃げるんだよ!!」 キャアアァァァァァ!! 下の階から、ジュディの悲鳴が聞こえた。レイナとフェルは、部屋を飛び出した。 レイナ「何故、ジュディがパライーターに狙われているの!?」 フェル「知らん!ハルバードがやられた後、やつらのアジトから逃げ出そうとしてた時、偶然聞いちまったんだよ!ニューヨークに住んでる、ジュディって女に寄生するって…理由は分からねぇが…来てみたら、ビンゴだったぜ!」 レイナ達は、悲鳴の聞こえた一階、大広間に向かった。 そこには、床に倒れているジュディと、その傍らにパライーターが立っていた。 フェル「手遅れかよ!?」 レイナ「そんな…ジュディ!!」 レイナ達に気付いたパライーターが、舌なめずりする。 パライーター「美味そうな雌豚だな…食ってやる!」 雷の光が、パライーターを照らした。
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