四食…絶望

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レイナの答えは決まっていた。 レイナ「パライーターは憎い!!でも…今は、ジュディを助ける為に『力』が欲しい!!」 ニヤリと笑うフェル。そして、また問い掛ける。 フェル「じゃあ、契約するんだな!?俺は、お前に力を与える。かわりに、お前は俺の『分身』に餌を与える…餌はパライーター!そして、一週間以内に餌をやらなければ…お前が食われる…いいんだな?」 食われる…想像もできない。リスクも無しで、何かが手に入るなんて旨い話が、ある訳ない…しかし、レイナは覚悟を決めた。 レイナ「契約するわ。さぁ…力を!!」 フェル「口の中に手を突っ込め!!どんな武器とカードが出るかは、俺にも分からねぇが…やるしかねぇ!」 フェルの口に手を突っ込むレイナ。手に入れた物は…『黒いリストバンド』と『堕天使のカード』であった。 フェル「リストバンドは、武器となり、鎧となる『狂甲・悪食』だな。カードは…微妙なやつだな…『堕天使のカード』どんな高い所から落ちても、絶対に死なない『限定不死』の能力が身につくぜ!!」 レイナは、リストバンドを左手に装着した。リストバンドから、針が飛び出して肉と同化した。一瞬、痛みを感じたが、すぐにそれも消えた。 フェル「後は、リストバンドにカードの角を突き刺せばいい。さぁて…お手並み拝見させてもらうぜ?ハニー!」 言われた通り、レイナはカードをリストバンドに突き刺した。 黒い結晶が、レイナの身体に広がった。それは、鎧となりレイナの神経と接続された。 レイナ(分かる…フェルの言った通り、この鎧は武器にもなる。私の思い通りに操れる) パライーター「そんな所に居たのか…さぁ、食ってやる!!」 レイナ「食われるのは、テメェの方だよ…害虫が!」 悪魔の力を得たせいか、レイナの気性も荒々しく変化した。
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