五触…日本

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携帯電話を取出し、目的地マップをチェックする。 レイナ「山の手線に乗って…ってか、わけ分かんねぇ…タクシーで行く!!」 タクシーを停めようと、手を挙げるレイナ。 フェル「おい、レイナ!なんか、人集まってるぞ?」 七階建てビルの屋上で、男が何やら喚き散らしている。 男「来るなー!!こっち来るなぁ!!俺は…会社も首になって、嫁にも逃げられ、あげくの果てにハゲちまったぁぁぁぁ!!もう、生きてたってしょうがないんだぁぁぁぁぁ!」 どうやら、飛び降り自殺しようとしているらしい。説得する警察官も、大変そうだ。 警官「諦めるなぁぁ!今は、バイオテクノロジーの発展で育毛技術も日々進化している!!」 薄い男「でも…金、かかるんだろ?」 警官「ざっと200万!」 薄い男「車買えるわ!!」 そんなやりとりをしている所に…一人の女性がやってきた。 女「アナタ…」 それは、薄い男の妻であった。 薄い男「戻ってきてくれたのか!!」 これで、どうにかなるだろう…ホッとした警官。しかし、状況は更に悪化した。 女「…わ…せろ」 薄い男「?」 女「食ゥウワセロォオォ!」 女は、パライーターに寄生されていた。 薄い男・警官・野次馬「パパパパパパパパ…パライータァァァァァァァァ!!」 あまりの事に驚いた薄い男は、足を踏み外して…落ちた。騒めく街に、緊張が走る。 薄い男「あっびゃあぁぁぁ!?」 ドガドガドガドガ!! レイナはビルに触手を突き刺し、壁を登っていく!そして、落下してくる薄い男をキャッチした。 レイナ「つくづく、パライーターと縁があるみたいだなぁ…」 ビルの屋上に辿り着いたレイナは、薄い男をビルの隅に放り投げる。 落下した恐怖と妻のパライーター化のショックで、薄い男の頭は…さらに残念な事になってしまった。
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