五触…日本

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パライーターが、警官を襲おうとした瞬間! ズボッ… 触手が頭を貫いた。 警官「ほ、ほげぇえぇ!?」 黒い結晶のような鎧に身を包んだ、青い目の女。それを見て…警官も野次馬も、凍り付いたように動けなくなった。 薄い男「なんなんだ…これは、悪夢か!?」 頭を貫かれた女の身体が、真っ二つに裂けた。中から灰色の固まりが現われた。パライーターである。 パライーターは、三段階に分かれて成長する。 C級…寄生したばかりのパライーター。人間とさほどかわらない身体能力しかない。目が緑に変色し、人間を食らう。 B級…戦闘可能となった状態。攻撃力・防御力、共に飛躍的に向上していて、なおかつ個々に特殊な能力が備わっている場合が多い。また、人間に幼虫を寄生させられるが、人間に化けるには肉袋(人の皮)が必要。言語は片言。 A級…B級の能力に、さらに知能が付け足された状態。主にB級パライーターに指令を出す役割。また、自由自在に人間の姿に変身できる。 レイナ「B級かよ。薄いオッサン…あんたの奥さんは、逃げたんじゃない。パライーターに寄生されたから…あんたを守る為に、離れたんだ」 薄い男「!?」 下半身の無い、翼の生えたパライーター。口を大きく開け、レイナに狙いを定めた。 ズドン! ズドド、ドン!! 口から、岩の固まりを吐き出すパライーター!レイナは、素早いフットワークでそれを躱す。 レイナ「オラ!野次馬共、とっとと消えろ!!邪魔だ!」 ビルの屋上には、レイナとパライーター。そして、薄い男だけが残った。 フェル「よう、オッサン!隙を見て逃げるぞ!!俺の指示に従え!!」 目の前に現われたのは、蝙の翼を生やしたチワワのような生物…やはり、これは悪い夢だ…薄い男は、自分に言い聞かせた。image=67521624.jpg
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