七触…瞬斬

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リストバンドにカードを突き刺す。黒い結晶がレイナの体に広がっていく… レイナ「狂甲・悪食、装着『限定不死』発動!!」 触手で壁をくりぬいたレイナは、梅原が止める間もなく施設内に突入した。 梅原「ぁんの馬鹿!!生き残りを助けたいのは分かるが…考え無しで突っ込みやがって!!」 享「どうします、隊長!?」 梅原は、マガジンを交換しながら言い放った。 梅原「突入だ!!享、援護頼むぜ!!」 フェル「…あの~俺もいたりするんだけど…」 レイナが、あまりにも勢い良く飛び出した為…フェルは地面にポテッと落ちて、置いてけぼりになっていた。 ――――――――――――――― レイナのインカムに、舞から通信が入った。 舞〔噂には聞いていましたが…ムチャクチャしますね。そこから、2~3m先の小部屋からパライーター反応と人間の反応を確認しています。…でも…〕 レイナ「あぁ…分かってるよ」 レイナの手に握られている携帯電話のような機械が、赤い光を発している。 舞〔かなり、近いです!〕 レイナ「部屋の奥に一匹…そして、私のすぐ側にも!!」 ~ひゅん~ 天井から、鎌のような刄が現われ、切り掛かって来た!!レイナの左腕をかすめる。 ぶらん…ぶらん… 天井にぶらさがったパライーターが、ガチガチと歯を鳴らしている。 レイナ「こりゃまた、ブッサイクなのが出てきたなぁ…悪いが、時間がもったいねぇ!!さっさと逝ってもらうぜ!」 レイナの右腕が、槍のような形に変化した。 ――――――――――――――― フェル「おい!置いてくな!!ぎゃあぁぁぁ!?」 ガァン!! フェルに噛み付こうとしたパライーターを、梅原が打ち抜いた。 梅原「こっちは、俺に任せてお前等は先に行け!レイナを援護しろ!!」 享「僕が…一人で、ですか!?」 梅原「おじ気付いたか?」 拳を握り締め、享は叫んだ。 享「行きます!!」 フェル「お、俺も!!」 享とフェルは、施設の奥へと進んでいった。image=67914521.jpg
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