七触…瞬斬

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キィィイン!! レイナの右腕と、パライーターの鎌がぶつかりあう! レイナ「萎えるわぁ~こいつ、かなり強ぇえし…舞!まだ、人間の反応は!?」 舞〔は、はい。(萎える?テンション下がるって意味かしら…)反応は有ります。が…何か、妙です〕 レイナ「何がだ?」 舞〔距離が近すぎるんです。まるで…戦っているような…〕 レイナの脳裏に、梅原の言葉が浮かんだ。 レイナ(パライーターを狩っている奴は…行方不明のハルバードではないかという噂が流れているとかって言ってたな…まさか…) 集中力を欠いたレイナを、パライーターの斬撃が襲った!! 斬! 脇腹から、血が飛び散った。 レイナ「ッキショウ!!私とした事が…」 さらに畳み掛けるように襲い掛かるパライーター! ガァン!ガン、ガン、ガン ガン、ガァン!! 享の放った弾丸が、パライーターの顔面に次々と命中し、二つある頭の一つを破壊した。 享「レイナさん!大丈夫ですか!?」 レイナ「ナイスタイミングだな!ちょっと…ヒーローっぽいじゃん♪サンキュ!」 冗談混じりに礼をしたレイナは、パライーターに切り掛かる。 パライーター「ガァァァァ!!」 レイナとパライーター、お互いの刄が、激しくぶつかりあう!! 享「あんなに激しく動かれたら、狙いが定められない!…僕じゃ…」 フェル「役に立たないってか?…十分役に立ったじゃねぇか。それとも…まだ、力を欲しがってるのか?」 無言でフェルを見つめる享。フェルは話を続けた。 フェル「レイナの左腕…装甲が破壊されて、肌が見えてるだろ?見てみな」 言われるがまま、レイナの腕を見る… 享「…肌が切れてるのに…血が出ていない!?」 フェル「限定不死は、一週間に一回、パライーターを『食わせなきゃ』ならねぇ。レイナは、一度だけ餌を与えられずにペナルティーを受けた事がある。その結果…左腕を食われた。あの腕は、ゲイボルグの最新技術で付けられた作りモンだ。レイナは生きる為に、死ぬまで戦い続けなきゃならねぇ。お前も、あぁなりたいか?」 決して抜けられない戦いの螺旋…享には、パライーターと戦い続けるレイナを見守る事しかできなかった。 レイナ「ハッ!!顔が一つ潰されたら…すっかり動きが鈍くなったなぁ。悦べ…私が、逝かせてやる!!」 ざぐぅ! レイナの右腕が、パライーターの顔面を貫いた。
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