七触…瞬斬

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倒れたパライーターに、レイナの触手が突き刺さり…あっと言う間に骨にした。 レイナ「食事は週一回でいいってのに…がめついよなぁ」 ため息を吐くレイナの肩に、フェルが乗った。 フェル「ごちそうさま♪やっぱ、美味いぜ。パライーター」 ※狂甲・悪食が食った物は、フェルの胃に入る。 享「レイナさん!」 享は、振り向いたレイナを睨み付ける。 レイナ「あ…もしかして、怒ってる?」 享「当たり前です!一人で突っ込むなんて…いいですか?二度とチームワークを乱すような真似をしないで下さい!」 レイナ「わかったよ!そんな怒るなよ…それより…」 レイナは、享の前に立ち…頬にキスをした。 享「なぁ!?」 いきなりの攻撃(?)に、慌てふためく享。 レイナ「さっきのお礼な♪マジ、助かったぜ」 銃より、剣より破壊力がある…それが女の武器。フェルは、笑いを堪えながら享を見ていた。 梅原「おいコラ!人が必死に戦ってる間に、何してんだ!?」 防護服をボロボロにした、梅原が現われた。 レイナ「あはは…さて!全員集まった所で、奥に進みますか!!」 バァタァム!! 奥の部屋から、扉が開く音が聞こえ…暗闇に人型パライーターの姿が浮かんだ!戦闘態勢に入る三人と一匹!! しかし… パライーター「だ、だずげでぇえぇ!!」 斬! 一瞬でパライーターが切り裂かれた!血しぶきの向こう側に、女性らしき人影が見えた。 レイナ(ハルバード!?いや…違う、あれは…ジュディ!?) 顔は確認できなかった。ただ、着ているのは…一風変わったメイド服のようであった。その手には、持ち主と同じくらいデカイ包丁のような物が握られている。 ―ひゅん― 三人に気が付いた女は、壁を切り裂き外へ飛び出す。 すぐさま追い駆けるレイナ。しかし…人間とは思えない跳躍力で、建物を飛び越えて消えていった。 レイナ「舞!施設の外に飛び出した奴の位置を確認してくれ!」 舞〔無理です。すでに、街中に入りました。判別不可能です〕 レイナ(A級パライーターを、簡単に逝かせるなんて…只者じゃない!) 梅原達の元へと戻ったレイナの前には、見慣れた死骸があった。 レイナ「これは…」 フェル「切られたパライーターの肉が溶けて、骨になった…こりゃ、悪魔の食い方だぜ。ハニー」 梅原「後の事は、処理班にまかせて…一度本部に戻るぞ」 梅原の指示に従い、レイナ達は本部へ帰還した…
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