九色…理由

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舞の作戦は、特殊な手榴弾を用いた攻撃である。 しかし、それをどうやってレイナに伝えるか…口で言ってしまえば、パライーターにばれてしまう。 フェル「どーすんだ、舞っちんぐ!?」 舞(手榴弾の攻撃範囲内に入ったら…やるしかない。問題は、レイナさんまで巻き込む可能性があると言う事…ギリギリのタイミングで教えるしかないわ) 舞に何か考えがある事は分かった。しかし、レイナにはパライーターの動きを止める方法は… レイナ(ある!!ってか、これしかねぇ…) 建物を蹴ながら、屋根の上にあがるレイナ。 パライーター「ほほぉ…足場の悪い場所なら、残像攻撃はできないと思っているのか?浅知恵だな」 屋根にヒビが入る。パライーターは、強烈なキック力を生かしてハイスピードで動き回る。 レイナ「くそ、足場が悪くても…スピードは衰えないのかぁ!?(棒読み)」 ミシミシ… パライーター「!?」 突然、レイナとパライーターが戦っていた屋根(足場)が崩れだした!! フェル「レイナのやつ、触手を伸ばして足場を破壊したな?舞っちんぐ!パライーターが空中に投げ出されるぞ!!」 違う建物の屋根に飛び移ろうと、パライーターは一瞬動きを止めた。 シュルシュルシュル! パライーターの足に、レイナの触手が絡み付いた。 レイナ「さぁて、空中遊泳と行こうぜ!!ダーリン♪」 空中には、足場はない!空中にパライーターを放り投げるレイナ。 勝負は…着地するまでの間!! パライーターの真上にジャンプするレイナ。触手を伸ばして、攻撃を仕掛ける。 パライーター「鈍い!!」 しかし、触手のトリッキーな攻撃すら、パライーターに防がれた。 舞「レイナさん!逃げて!!」 舞の声を聞き、近くの電信柱に触手を巻き付けるレイナ。 パライーターが着地する直前…舞は、手榴弾を投げ付けた。 パライーター「手榴弾?そんなもの…効くか!!」 ガードを固めるパライーター。手榴弾は爆発…せずに、白い煙を発生させた。 パライーター「これは!…こ・ぉ・る!?」 舞「液体窒素ガス手榴弾。完全に凍り付かせる事はできませんが…すぐには動けないでしょう?」 電信柱を蹴飛ばし、レイナは足が凍り付いて動けなくなったパライーターに、右腕を突き出して飛び掛かった。 ドシュ… パライーターの胸に、深々とレイナの右腕が突き刺さった。
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