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《男の浪漫が詰まった店の前》
享「ほ、本当に…突入するんですか!?」
梅原は、くわえていたタバコを携帯灰皿に入れた。
梅原「びびってんじゃねぇぞ!!いいか、享。この手の店はな…昼のが、安いんだよ!!いいから、行くぞ!!」
梅原 隆は、享のエリをひっぱって店に入った。
享(あぁ…密かに憧れていた梅原先輩が、こんな好色な日本男児だったなんて…でも、入隊の時に一生ついていきます。って言ったし…)
享は、梅原の手を払い除けた。
梅原「なんだ、そんなに行きたくないのか?」
享は、梅原の目を真っすぐ見つめながら言い放った。
享「僕は、隊長についていくと決めました!ですが…自分の道は、自分で決めます!」
もはや、享には何の迷いもなかった。自らの意志で…
店に入った!!
梅原「ふっ、あいつ…成長してやがるぜ」
部下の成長を感じ取った梅原の頬を、涙が伝った…
その後、梅原の交渉によって10%OFFとなった。二人は、待合室に通されて一息ついていた。
梅原「なぁ、享。お前…ちょっとレイナの事イイと思ってるか?」
ブッ!!
享は、口に含んだお茶を吹き出した。
享「ぼ、僕はそんなに惚れっぽくないですよ!?大体、昨日会ったばっかりじゃないですか!?」
当然、否定する享。
梅原「いや…二年前にな、レイナに手を出そうとした隊員が…○×△□ってな事になったらしいから…うかつな事はすんなよ」
○×△□…
その人、どうなっちゃったんだろう…
一気に血の気が引いた享。数分後…梅原が呼ばれてから、享も呼ばれた。
女「いらっしゃいませ~♪」
女性が丁寧に挨拶をする。
享「あ、ど…どうも…」
綺麗な女性に見つめられ、照れ笑いをする享。
女「よく、来るんですか~こういう店?」
享「いぇ!?は、初めてです!」
初々しい享を見て、女は優しく微笑んだ。
ス…
女は、享の手に優しく触れた。
ドキドキドキドキ…
享(前の彼女と別れてから、二年か…女の人と触れ合うのは…久しぶりだな。緊張する!!)
ガン!ズドン!!
ズドン!!
隣の部屋が、騒がしい。
享「な、なんだ!?まるで、銃声のような音が…」
バリィイン!!
梅原が、壁を突き破ってきた!!
梅原「くそ…最悪の展開だぜ!!享、この店の女…パライーターだ!!」
享の後ろで、女の目が緑色に変色した。
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