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女は、カードを手にとった。カードには『炎を飲み込む蛇』の絵が描かれている。
藤木博士「行ってくれるのかね?サラ君」
サラと呼ばれる女は、長い髪を振り乱してネックレスにカードを突き刺した。
サラ「えぇ、博士。どうやら…かなり渇いているようなので…」
サラのネックレスが、赤いマフラーに変化した。
サラ「狂炎・蛇渇!!(きょうえん・だかつ)限定不死…『業炎食らう蛇』発動!」
ズドン!ズドン!!
ベレッタの弾丸を潜り抜け、パライーターが享の懐に入り込んだ。
パライーター「貴男…ゲイボルグだったのね…私のタイプなのに…残念だわァアァ!!」
パライーターの攻撃で、吹っ飛ぶ享。
享「ぐぶぉあ!!」
吹っ飛ばされた、先には…赤いマフラーと長い髪をなびかせた女がいた。サラである。
ドサァ…
サラとぶつかってしまった享は、しばらく見とれてしまった。黒く長い髪…赤いシルクのような上品で光沢のある服。細い目。ヒールの高いブーツを履いているが、それでなくとも…長い足!
享(ハ!?)
我に返った享は、すぐに立ち上がって謝った!
享「す、すいません!いや…それより、ここは危険です!!早く逃げて下さい」
口から、血を流しながら享はサラに言った。しかし、そこにパライーターが飛び掛かってきた!!
享「あ、危ない!!」
とっさに、サラをかばおうとする享。しかし、サラはその脇をすり抜け、パライーターを迎え撃つ!
サラ「よかったわ…かなり、渇いてたのよ」
サラのマフラーが伸び、パライーターに絡み付いた!!
そして…
ボワッ!!
マフラーから炎が発生した!!
パライーター「あ゛っづぅうぅいっっぎゃぁぁぁぁぁ!?」
その炎は、近くにいるだけの享の額に汗をかかせた。
享「マフラーから炎!?しかも、あの女性には…まったく燃え移らない!熱そうな仕草すらもないィィ!!」
パライーターは、あっと言う間に消し炭になった。サラは、呆然としている享に声を掛ける。
サラ「ありがとう。さっきは、かばおうとしてくれて…私は、サラ・チェンスー。韓国人の…限定不死よ」
サラは、享の額にキスをした。![image=70241660.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/70241660.jpg?width=800&format=jpg)
![image=70241660.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/70241660.jpg?width=800&format=jpg)
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