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《本部へ移動中の車内》
享の語りが終わった。
フェル「へぇ…あいつら、二人共来てるのか」
梅原「てな訳で、本部に着いたら、一緒に藤木博士のトコ行くぞ!」
あからさまに、嫌そうな顔をするレイナ。
レイナ「舞には悪いが…あのオッサン(藤木博士)私の身体を毎回、調べようとしてきて…ウザイんだよなぁ…あと、ジンギもウザイ。サラ姉になら、会ってもいいけど」
舞は、何も言わずに缶コーヒを飲んだ。
享「限定不死が、全員集合してるんですよ!?何か大切な話があるに、違いありません!行きましょう」
フェル「ってか、呼ばれてるのは梅原とレイナだけだろ?お前は、お呼びじゃねぇっての!!」
レイナ「そういえば、享!な・に・が深い訳だ!!仕事さぼって妙な店に行ったあげく、サラ姉にキスされてんじゃねぇゾ!!キスくらい、躱せよ!だから、お前はダメなんだよ!!」
享「ダメって?何!?」
ガヤガヤと騒がしい車内。舞が口を開いた。
舞「私達(享、フェル)は待機。隊長とレイナさんは、本部到着後に武器開発室で叔父様から情報収集。と、いう事ですね?」
フェル「俺も待機!?」
梅原「そういう事だな。レイナ、限定不死の集結も気になるが…パライーターの出現率も、高すぎる。こいつは、非常事態だ。藤木博士なら、何か知ってるかもしれないからな。嫌だろうが、一緒に会いに行こう」
レイナは、不貞腐れながら車の窓から外の景色を眺めていた。
そんなレイナを見ながら、享は考えていた。
享(やはり、普通の人間では、銃の効かないパライーターに太刀打ちできない…限定不死のような力が、僕にもあれば…)
本部に到着したレイナは、まずは左腕を治療。機械仕掛けの腕を取り付け、梅原と共に藤木博士の下へと向かった。
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