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梅原とレイナが、扉を開けると…室長専用の個室には、煙が漂っている。
レイナ「煙い!!」
部屋の中には、藤木博士、ジンギ、サラの三人が椅子に座ってレイナ達を待っていた。
ジンギ「おぉー!!レイナ、会いたかったぜぇえぇぇ」
猛スピードで間合いを詰めるジンギ。目の前までせまり、抱きつこうとする寸前!レイナのソーコム改が、ジンギの脳天に狙いをつけた。
レイナ「指一本触れてみろ、脳みそ拾うハメになるぜ!?」
ジンギ「…俺のスピードに着いてこれるようになったか…さすがだな!!」
梅原(なんだ?こいつは、レイナに惚れてるのか?)
あきれ顔で二人のやりとりを眺めていたサラが、梅原に手を振っている。
サラ「はぁ~い♪えっと…梅原さんだっけ?さっきは、どうも~」
とりあえず…梅原も、手を振り返す。
レイナ「サラ姉…元気そうだな」
サラ「おかげさまで♪フェルは?」
レイナ「うっせーから、置いてきた」
二人が、軽い挨拶を交わした所で藤木博士が口を開いた。
藤木博士「さて、そろそろ本題に入ろう。皆、席についてくれ」
レイナと梅原が席につく。ジンギも、しぶしぶ席についた。
藤木博士「すでに察してるかもしれないが…非常事態発生だ。一ヵ月前…中国本部が強襲され、壊滅状態となった」
梅原「中国本部!?拳法の達人を集めた…パライーター撃破率トップクラスの集団じゃないですか!?」
驚きの為、声が大になる梅原。藤木博士は、話を続けた。
藤木博士「それが、たった一体のパライーターにやられたのだ。我々は、奴を『レイヴン』と名付けた。奴を始め、かなりのパライーターが日本に潜入しているという情報を掴んだ。これは…『ONE』の命令よって、集結している可能性が高い」
ディージョンの中から、最初に現われたパライーター…『ONE』全ての元凶!レイナにとって、最も殺したいパライーターである。
レイナ「日本に…いるのか?」
藤木博士「確信は、ないがね。しかし、可能性は高い。今回の限定不死集結は、レイヴンを見つけだしONEの情報を入手。始末するのが目的だ」
三人の限定不死は、当然ONEを憎んでいる。日本にパライーターが集結している!この、最悪の状況こそが…望みといっても過言ではなかった。
レイナ「皆殺しだ!」
熱くなっているレイナを見ながら、席をたった梅原は…とりあえず換気扇のスイッチを入れた。
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