十三植…乱花

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レイナ「もう一件行こうぜ!!もう一件!!」 バー ↓ カラオケ …と、いった流れで楽しむCグループ一行。レイナとフェルがデスメタルばかり歌う(叫ぶ)ので、梅原と舞は終始苦笑いだった。 享は、フェルに気に入られれば限定不死の力を手に入れられるかも。と、思って一生懸命接待していた。 梅原「いや、今日はこの辺でお開きだ。享、お前はレイナ送ってやれよ。じゃあな!」 享「えーーー!?」 舞「では、明日は昼出勤ですからゆっくり休んで下さい。おやすみなさいませ」 舞も、スタスタと帰っていった。 享は、ヘベレケのレイナとレイナの荷物を抱えながら歩く。 享「確か、レイナさんのホテルはゴールド・ゴージャス・ホテルだったな…僕のマンションから近いけど…ここからじゃ、かなり遠いな。タクシーで行くか…」 財布の中身を確認し、溜め息を吐く享。タクシーに乗り、ホテルへ向かう。 フェル「お前さぁ~なんでそんなレイナに親切なんだ?惚れてるのか?」 フェルは、享に絡み始めた。 享「…出会ったばかりで、惚れる事はないですよ。僕の場合は」 フェル「…なら、まだ力を欲しいと思って、俺とレイナに近づこうとしてんのか?」 享は、言葉を返さなかった。 フェル「限定不死のリスクは、説明したよな?そのリスクを背負う覚悟があったとしても…お前からは、絶望や怒り、負の感情を越えたエネルギーが感じられねぇ。俺達悪魔が力を貸せる人間ってのは、滅多にいねぇんだよ。諦めな」 享は、ゆっくりと口を開いた。 享「僕は…力が欲しい。力があれば、人を救える。しかし…力がなければ、ゲイボルグでは足手纏いでしかない。僕は、そうなりたくないんですよ!!」 ただでさえ、犬が喋っているのに対して驚いていたタクシーの運転手は、急に享が大声を出したので、更に驚いた。 フェル「……白すぎるんだよ。やっぱ、俺はお前に力を与える事はできないな」 沈黙する享。 タクシーの運転手「うわ!?」 タクシーが急ブレーキをかけて停まった!!突然、女が飛び出して来たからだ。運転手は、車から降りて女に注意をした。 ビィー・ビィー!! …享のパライーター探知機が反応した。
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