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レイナ「すやすや…」
静かに寝息をたてるレイナの傍らで、喧しい音を響かせながら赤く光った。
ビィー・ビィー!!
享「…まさか、あの女が!?運転手さん!!車に戻れ!」
運転手「は?」
ぼと…
運転手の首が、地面に落ちた。女は、返り血を浴びながら笑っている。
フェル「享!レイナ担いで、車から降りろ!!」
車から降りた享に、女が襲い掛かって来た!
享「僕を…舐めるな!」
ズドン!
ズドン、ドン!!
ベレッタが火を吹き、女の頭を吹き飛ばした。しかし、女は倒れない。首から、植物の蔓(つる)のような物が飛び出した。鞭のようにしなり、享を弾き飛ばした!!
享「ぐぁ!!」
女は、完全に人間の姿ではなくなった。その姿は、植物のようである。
フェル「植物型か…初めて見るタイプだな。享!すぐにレイナを起こすからな!粘れよ!!」
享は、うずくまりながらベレッタのマガジンを交換した。
享「こいつは…僕が始末します!レイナさんの手は、借りません!!」
ウネウネと蔓をしならせながら、パライーターが近づいてくる!享は、足元を撃った。
ドン、ドンドンドン!!!
着弾した後、白い煙が巻き起こった。パキパキと音をたて、パライーターの足元が凍結していく。
享「やれる!この新しい弾丸を使えば…やれるはずだ!!」
フェルは、心配そうな目で享を見ながら泥酔したレイナを必死に起こした。
レイナ「唐揚げ~」
フェル「畜生、どんな夢見てんだ!?新兵器が効果的なのは分かったが…相手は、今まで見たこともないパライーターだ。何をしでかすか分からないからな…」
ズドン!
ズドン、ドン!!
凍結して動けなくなったパライーターは、蔓を伸ばして攻撃する。神経を集中した享は、それを躱しながら攻撃を続ける!
パキパキパキ…
そして、パライーターは完全に凍結した。
享「やった!あとは、通常弾で粉々に砕けば…僕の勝ちだ!!」
ガチャ…
享はマガジンを交換し、パライーターに銃口を向けた。
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