十三植…乱花

3/5
前へ
/180ページ
次へ
レイナ「すやすや…」 静かに寝息をたてるレイナの傍らで、喧しい音を響かせながら赤く光った。 ビィー・ビィー!! 享「…まさか、あの女が!?運転手さん!!車に戻れ!」 運転手「は?」 ぼと… 運転手の首が、地面に落ちた。女は、返り血を浴びながら笑っている。 フェル「享!レイナ担いで、車から降りろ!!」 車から降りた享に、女が襲い掛かって来た! 享「僕を…舐めるな!」 ズドン! ズドン、ドン!! ベレッタが火を吹き、女の頭を吹き飛ばした。しかし、女は倒れない。首から、植物の蔓(つる)のような物が飛び出した。鞭のようにしなり、享を弾き飛ばした!! 享「ぐぁ!!」 女は、完全に人間の姿ではなくなった。その姿は、植物のようである。 フェル「植物型か…初めて見るタイプだな。享!すぐにレイナを起こすからな!粘れよ!!」 享は、うずくまりながらベレッタのマガジンを交換した。 享「こいつは…僕が始末します!レイナさんの手は、借りません!!」 ウネウネと蔓をしならせながら、パライーターが近づいてくる!享は、足元を撃った。 ドン、ドンドンドン!!! 着弾した後、白い煙が巻き起こった。パキパキと音をたて、パライーターの足元が凍結していく。 享「やれる!この新しい弾丸を使えば…やれるはずだ!!」 フェルは、心配そうな目で享を見ながら泥酔したレイナを必死に起こした。 レイナ「唐揚げ~」 フェル「畜生、どんな夢見てんだ!?新兵器が効果的なのは分かったが…相手は、今まで見たこともないパライーターだ。何をしでかすか分からないからな…」 ズドン! ズドン、ドン!! 凍結して動けなくなったパライーターは、蔓を伸ばして攻撃する。神経を集中した享は、それを躱しながら攻撃を続ける! パキパキパキ… そして、パライーターは完全に凍結した。 享「やった!あとは、通常弾で粉々に砕けば…僕の勝ちだ!!」 ガチャ… 享はマガジンを交換し、パライーターに銃口を向けた。
/180ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5764人が本棚に入れています
本棚に追加