十三植…乱花

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ハルバードと出会い、レイナと出会い…様々なパライーターを見てきたフェルの直感が、危険を察知した。 フェル「享!!止めを刺すのは、ちょっと待て!何か…危険な感じがする!」 ズドン!! しかし、すでに享は引き金を引いてしまっていた。通常弾丸が、植物型パライーターを粉々に砕く…ハズだった! フワ… パライーターの体内から、花びらが飛び散り風に舞った。 享「なんだ、これは!?」 花びらは、生物のように近くにそびえ建つ七階建てのビルへ飛んでいく。 フェル「享!花びらに触るな!!生命反応を感じる…あのパライーターは、まだ死んでないぞ!!」 花びらは、無機物であるビルに取りついた!!ビルは、あっと言う間に植物の蔓でうめつくされた。そして…変化した。 巨大な、植物型パライーターに! 享「馬鹿な…無機物に寄生するパライーターなんて、聞いたことがない!!こんな事が…」 呆然と立ち尽くす享に、食虫植物のような巨大なパライーターが攻撃を仕掛ける! 享「!?」 巨大な蔓の先端についた、口のような形をした葉が享の肩を切り裂いた。 享「ぐぁ!!」 地面に倒れこんだ享の真上から、更に攻撃が加えられる! やられる!享は、死を覚悟して目をつぶった。 ―ヒュ― 痛みが無い…目を開けた享の視界には、レイナがいた。享はレイナに抱き抱えられていた。普通なら、逆だが…なんにせよ、無事である。 レイナ「目が覚めたら、いきなりこんな化物をお目にかかれるなんて…喜ばしい事だぜ!!」 レイナは享を下ろし、ふところからカードを取出しリストバンドに突き刺した。 レイナ「狂甲・悪食!限定不死…発動!!」 巨大な植物型パライーターは、レイナに蔓を伸ばして襲い掛かる!! レイナは右腕を槍先のような形に変化させ、これを迎撃!!切り裂かれた蔓は、地面に落ちてビクビクと蠢いている。 グシャ! 蔓を踏み潰したレイナは、パライーターを見上げる。 レイナ「…デカけりゃ良いってもんじゃねぇって事を、たっぷりと教えてやるぜ!」 享は、自分の無力さを噛み締めながらレイナの雄姿を見つめていた。image=71365280.jpg
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