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エアイーターに飛び乗るレイナ。一瞬、車内にいる享と目が合った。
ドキ…
すぐに、パライーターの後を追い掛けて享の視界から消えていった。
レイナ(最近、恋愛してなかったからなぁ…ちょっと優しくされただけで、意識しちまうとは…でも、なんか享の雰囲気が『似てる』んだよな…だから、かな…)
と、なんだかんだ考えながらパライーターに追いついたレイナ。右腕を槍先のように変化させ、エアイーターから飛び降りる!はるか空中から、パライーターに飛び掛かかった!!
ズシャア!
パライーター「ア・バタァ!!」
断末魔の叫び声をあげるパライーター。レイナの右腕が、脳天を貫いた!
レイナ「さて…このタイプは寄生しないで増殖する能力があるからな…早く、親玉を始末しねぇと…来い、エアイーター!!」
レイナは、再びエアイーターに飛び乗り梅原達の下へ飛ぶ。
―――――――――――――――
梅原「ったく…また、一人で突っ走りやがって…おい!享。お前、迎えにいってやれよ!!」
享「えーーー!?どこにいるかも、分からないのにですかぁ?」
享は、レイナのホテルに入ってから三日…すっかり気を取り直していた。
フェル「まぁ、いいじゃねぇか♪俺等で行こうぜ」
享は、フェルの鼻を便りにレイナの後を追う。
フェル「なんか、ふっきれたのか?力に対する執着心…」
享「…恋愛と同じですよ。届かないと分かった物に、いつまでも執着していても…しょうがないでしょ?」
フェル「これからは、どうするんだ?」
享「まだ、何も考えてませんよ。ただ…出来る事をするしかないんですよね。頑張りますよ」
フェルは突然笑いだした。
享「?」
フェル「いや、すげぇ前向きだなぁと思ってな♪やっぱ…お前は白いぜ」
享「その…白いって言うのは、誉めてるんですか?ケナしてるんですか?」
フェル「誉めてんだよ!良い意味だぜ」
話をしながら歩く一人と一匹。どうやら…奇妙な友情が芽生え始めているようだ。
享「!?…パライーター探知機が、黄色に光ってます。離れた所ですが…います!」
フェル「俺も、匂いで感じるぜ…近づいて来るぞ!!」
ガチャ…
ベレッタを構える享。探知機の色が、黄色から朱色へ…朱色から赤色に変わった。
―ヒュ―
ビルの上から、何かが落ちてきた!!
ドシャア!
享とフェルの前に、虎のようなパライーターが現われた!!
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