十四植…嫉妬

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エアイーターに飛び乗るレイナ。一瞬、車内にいる享と目が合った。 ドキ… すぐに、パライーターの後を追い掛けて享の視界から消えていった。 レイナ(最近、恋愛してなかったからなぁ…ちょっと優しくされただけで、意識しちまうとは…でも、なんか享の雰囲気が『似てる』んだよな…だから、かな…) と、なんだかんだ考えながらパライーターに追いついたレイナ。右腕を槍先のように変化させ、エアイーターから飛び降りる!はるか空中から、パライーターに飛び掛かかった!! ズシャア! パライーター「ア・バタァ!!」 断末魔の叫び声をあげるパライーター。レイナの右腕が、脳天を貫いた! レイナ「さて…このタイプは寄生しないで増殖する能力があるからな…早く、親玉を始末しねぇと…来い、エアイーター!!」 レイナは、再びエアイーターに飛び乗り梅原達の下へ飛ぶ。 ――――――――――――――― 梅原「ったく…また、一人で突っ走りやがって…おい!享。お前、迎えにいってやれよ!!」 享「えーーー!?どこにいるかも、分からないのにですかぁ?」 享は、レイナのホテルに入ってから三日…すっかり気を取り直していた。 フェル「まぁ、いいじゃねぇか♪俺等で行こうぜ」 享は、フェルの鼻を便りにレイナの後を追う。 フェル「なんか、ふっきれたのか?力に対する執着心…」 享「…恋愛と同じですよ。届かないと分かった物に、いつまでも執着していても…しょうがないでしょ?」 フェル「これからは、どうするんだ?」 享「まだ、何も考えてませんよ。ただ…出来る事をするしかないんですよね。頑張りますよ」 フェルは突然笑いだした。 享「?」 フェル「いや、すげぇ前向きだなぁと思ってな♪やっぱ…お前は白いぜ」 享「その…白いって言うのは、誉めてるんですか?ケナしてるんですか?」 フェル「誉めてんだよ!良い意味だぜ」 話をしながら歩く一人と一匹。どうやら…奇妙な友情が芽生え始めているようだ。 享「!?…パライーター探知機が、黄色に光ってます。離れた所ですが…います!」 フェル「俺も、匂いで感じるぜ…近づいて来るぞ!!」 ガチャ… ベレッタを構える享。探知機の色が、黄色から朱色へ…朱色から赤色に変わった。 ―ヒュ― ビルの上から、何かが落ちてきた!! ドシャア! 享とフェルの前に、虎のようなパライーターが現われた!!
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