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パライーター「グルルルルル…」
獲物を狙う目で、享とフェルを見つめるパライーター!
フェル「このタイプは、見た事あるぜ!寄生しないでも増殖が可能なタイプ!人間を食らう事で得た生命エネルギーを使って、同じタイプのパライーターを産む。こいつは、その親玉だ!」
ごく…
享は、唾を飲む。
享「…襲ってきませんね」
フェル「目をそらせば…襲ってくる!近くに、レイナがいるハズだから時間稼ぎを…」
ブニャー!!
享「!?」
享とフェルは、猫型に背後を取られていた!思わず、猫型を見てしまった享に虎型が襲い掛かる!!
フェル「あぶねぇ!!」
グサァ!!
享を突き飛ばしたフェルに、虎型の鋭い爪が突き刺さった。爪に串刺しにされたフェルは、口をパクパクさせている。
フェル「逃げろ…」
享「僕をかばって傷ついた君を、置いていける訳がないだろ!!」
ドガァ!
銃を構えた享だったが…猫型に背後から体当たりをされ、気絶した。
フェル「享ゥゥ!!」
虎型は、手から爪を取り外した。壁に打ち付けられたフェルは、ジタバタする事しかできない。
~ひゅん~
フェルにはまったく興味がない虎型は、享をくわえたまま最寄りのビル屋上へジャンプした。猫が、自分の身体より4倍はある高さまでジャンプできるように…このパライーターの跳躍力は、非常に優れている。
ズガァ!!
屋上に着地すると同時に、虎型に襲い掛かる黒い影!虎型はその攻撃をギリギリで躱した。黒い影は…レイナである。レイナは、エアイーターに乗り虎型に再び襲い掛かる!
レイナ「テメェ…享を離せ!そいつはテメェの食いモンじゃねぇ!私の食いモンだ!」
パライーターに切り掛かるレイナに、猫型が体当たりを仕掛ける!!レイナは、エアイーターごとビル上空から地面へ落下した。
ズゴァ!!
高い所から落ちても、死なない身体を持つレイナには、傷一つない。すぐにパライーターを追い掛けようとしたレイナに、フェルが声を掛ける。
フェル「ハニー!この爪とって…」
レイナ「うっっせぇえぇぇぇぇ!!今、それどころじゃねぇんだよ!!」
レイナは、エアイーターに乗り、再びビル屋上へ飛び上がった。
猫型「ブニャァァァァ!」
待ち構えていた猫型が襲い掛かる!
レイナ「邪魔だぁ!!」
ズシャア!
猫型の脳天を、触手が貫く!瞬殺である。
レイナ「嘘だろ…」
どこを見渡しても、すでに虎型と享の姿は…なかった。
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