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《享が退院してから三日後》
舞〔新宿CD-109エリアのビル内に、パライーター反応を複数確認。現場に急行して下さい〕
通信オペレーターとして本部に待機していた舞から、無線が入った。パトロール中のレイナ、梅原、享(あと、フェル)は現場へと向かった。
梅原「享、大丈夫か?」
享「何がですか?」
フェル「退院して、まともな実戦すんのは初めて!だから、心配してんだろ?」
レイナ「んなもん、心配いらねぇよ!全部…私が片付けてやる!!」
享(………)
パライーターに占拠されているビルには、すでに何人かのゲイボルグ隊員が到着していた。
梅原「状況は?」
Mグループ隊長「昆虫型B級パライーターが5~6体、ビル内に潜伏している。5分ほど前に、Tグループが突入したが…応答がない」
梅原「なるほど…ビル内に、民間人は?」
Mグループ隊長「五階で、展覧会が行なわれていたらしいが…」
ピピッ
本部から、通信が入った。
舞〔人間の物と思われる生体反応を、複数確認しました。おそらく…蜘蛛のような習性を持っているパライーターがいるのかと予測されます。故に…いつ食事や寄生が始まっても、おかしくはありません〕
猶予がない。という事が分かったレイナは、懐からカードを取り出した。
レイナ「狂甲・悪食!限定不死、発動!!」
リストバンドにカードが突き刺さると…黒い結晶のような物がレイナの身体に広がっていき、鎧となった。
Mグループ隊長「限定不死…突入する気か!?」
レイナ「あんたらは、外に逃げ出した害虫を駆除してくれ」
梅原「勝手に決めんなよ…ってか、これまた危険な任務じゃねぇか。享!行けるか?」
享「一刻の猶予もありません…急ぎましょう!」
フェル「ったく…命がいくつあっても足りねーぜ」
梅原(…お前は、勝手についてきてるだけだろ?)
三人と一匹は、ビルへと突入した。
突入後、すぐに通信が入る。
舞〔五階に生体反応が集中しています。電気の供給はストップしていますから、エレベーターは使えません。階段で向かって下さい〕
レイナ「了解!」
舞の情報を頼りに、レイナ達はビルの奥へと進んでいった。
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