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ザシュ!!
パライーターと化したTグループ隊長は、なんの抵抗もせずにレイナに貫かれた。
カシャーン…
レイナの足元に、ロケットペンダントが落ちた。中には、Tグループ隊長と女の子、綺麗な女性が写った写真が入っていた。
レイナ「萎えるわ…」
享・フェル(………)
バゴォ!!
沈黙を打ち消すように、天井が崩れ落ちる!ポッカリ開いた穴から蜘蛛の糸が飛び出し、倒れている梅原に絡み付いた!!
レイナ「!!」
しゅるしゅるしゅる…
穴の中に吸い込まれる梅原。穴に一番近かった享が、梅原に飛び付いた!!
フェル「享、手を離せ!!引きずり込まれるぞ!!」
しかし、享は手を離さなかった。レイナは、後を追おうと穴にジャンプしようとしたが…
ズガァ!!
穴から現われた蜘蛛型パライーターに蹴り飛ばされた!!
蜘蛛型「だ・め・よ~行かせないわぁ~貴女の相手は、この『卯月』(うづき)様よ~」
A級パライーター『卯月』がレイナの前に立ちはだかった!
――――――――――――――
バゴォ!
バゴゴ!!
バゴゴゴォオ!
天井を破壊しながら進む、もう一体の蜘蛛型パライーター!梅原と享を蜘蛛の糸で引っ張ったまま、展覧会が行なわれていた五階へ連れ込んだ。
蜘蛛型パライーター「キッキッキッ…どうも…俺は落ち着いた雰囲気の場所じゃないと、食が進まないんだよな…お前等、この『投縄』(なげなわ)に食われるなんて…幸せだなぁぁ」
腹部から出した糸を天井にくっつけ、逆さまになった『投縄』は享の顔を見ながらニヤニヤと笑う。
それを見て享も…
ニヤリと笑った。
享「好都合だ…今なら、この『力』を試せる」
享は、ポケットから有刺鉄線が絡まり合った『バックル』を取り出した。
バックルを握り締める享の手から、血が流れだし…バックルに吸い込まれていく。その色は、銀から深紅へと変わっていく。
享「目に目を…歯には歯を…パライーターには、パライーターを!!PEアーマー『深紅』僕に、力を!!」
バックルをベルトに取り付けた瞬間!赤い有刺鉄線が飛び出し、享を包み込んだ。
十五植…芽吹…END![image=72180404.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/72180404.jpg?width=800&format=jpg)
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