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「それより何話してたんだ?」
光は皆からのいじりを断つように、話題の転換を試みた。
「今、夏休みどうするか話してたんだよ。夏休みも部活やるだろ?」
「やるやるー!遊びまくる!!」
うまく雨京と夏が話に乗って、夏休みへと話題が移っていった。
「部活って名の遊びだけどな。そういえばもうすぐ夏休みかぁ、部活ったって何すんだ?」
「それを今話し合ってたんだよ。光は何したい?」
「何っていってもな~、雨京達は何かあるか?」
「ん~……」
遊ぶといってもここら辺は、都会とも田舎ともどっちつかずな街なので、遊ぶところが全くといっていいほど無い。だから遊ぶところを探すだけでも、結構頭を使う。皆考えてしまい部室が静寂と化す。
「……花火大会とか、海とか定番じゃない?」
沈黙に痺れを切らした遥が夏休みの定番を挙げる。
「キャンプとか虫取りは?」
「男子小学生かって!凛、本当に虫取したいのか?」
「いやだ……」
自分で提案しておいて、ふるふると首を横に振り嫌な顔をする凛。
なら適当に提案するなよ……
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