いきなり死ぬとかめんどくさい…

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めんどくさい。 全てにおいてめんどくさい。 僕のまわりではいろんな音、ニオイ、景色が渦巻いていた。 「はぁ…」 思わず溜め息が漏れた。 歩くのめんどくさいなぁ…。 そう思いながらも足を進めていく。 交差点の向こう側を見るといかにも不審者って感じの無精面の男がこちらに走ってきた。 どうせあっちが避けるだろ。てかめんどくさいし。 僕はまたボーッとしながら呑気に足を進めた。 あぁ…眠い。 前を見るとさっきの不審者が僕の目の前まで迫っていた。 避けろよ、めんどくさいんだから。 ―ドン 鈍い音がして僕は倒れた。 痛いな…てか避けろよ、僕が避けるのは人類として最大の罪だよ← ふと腹部を見ると制服が紅く染まっていた。 「キャアァァァァァァァ!!」 「おい!そこの君!?」 「大丈夫か!?」 「早く救急車を!?!?!?!」 なんで叫んでるんだろ? たかが制服に血がついただけなのに…めんどくさい。 「―君…――…しっ…か―!!」 聞こえないよ。 あれ…?倒れてる? なんで…? 「はぁ…」 溜め息がまた漏れた。 …もう、いいや……めんどくさい。 「……おやすみ」 最後にそう言い僕は意識を手放した。
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