≪序章 と書いたら→プロローグと詠め

4/4
前へ
/7ページ
次へ
兄貴の様子が変わった気がしたのは、 ちょうど、この頃からかな? これは、入学式の話だ。 言っておくが『ボク』の、ではない。 ややこしいが……現在、 部室(ココ)に居ない、相方の入学式。 可憐で、紅一点な、この部の華、 そういった存在である。 そしてメンバーでは、 このボクーー樽割夜道に次いで、 2番目に常識的な人物だ。 そんな後輩。 媛由利 奏 (ヒメユリ カナデ)の、 入学式での出来事について、触れようと思う。 我らーー超★重装部の音楽活動が始まった日。 すべての元凶、根源。 そして記念日だ。 もしかしたら、この日から……何かが。 そう、人知を越える計り知れない何かが、 この世に降臨したのではないか? それは恐らく言い過ぎだろ~し、 妄想癖も大概にしなければ いけない ほどに、気のせいだろう。 それに……だ。 仮に この高校で、 とてつもない異変が起こっていたとしても、 ボクは最期まで気付かない気もする。 否、気づけない……かな? 以外に、ボクは天然のお茶目さんなのだ。 細かいコトには、カナリ鈍感なのさ。 実際、違和感を覚えていることなんて、 たかが知れている。 最近 時の流れが、 やけに遅く感じられるくらいさ。 まぁコレについての、 理由はハッキリしているんだ。 単純に……、 超★重装部のズンドコ ライフな濃密さに、 ボク自身の心が挫(くじ)けかけているのだ。 奏の入学式だって ……まだ1ヶ月前の話なのだから。 3倍で動けるシャア・アズナブルの如く、 認めたくないコト、だが……。 ボクらの 波乱万丈な歴史は、 きっと、始まったばかりなのだろう。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加