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「怪我とかしてませんか?」
ふわりと微笑む、巨人がいました。
180以上はありそうな身長に、さらさらとした髪の毛、そして綺麗な笑顔……
思わず、凝視してしまうと巨人君は軽く首を傾げ、
「あの…大丈夫でしたか?」
と見事な低音ボイスが出てきました。
ナツメ「っはっはいっ!!」
あまりの衝撃で声が軽く裏返る。
恥ずかしいっ……
「そうでしたか。……それでは。」
僕の返事に特に反応することなく、また優しく微笑みながら軽く会釈をして僕の横を通りすぎていく。
ナツメ「あっあの!!」
咄嗟に呼び止めてしまった。
「?まだ何か?」
ナツメ「…っ名前教えて、ください…」
「……帝城…帝城煌です。」
ナツメ「帝城君………もしかして…」
コウ「はい。転校生の」
ナツメ「そっそっか!!えっとね、「佐熊棗さんですよね?」えっ!?」
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