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謙也「しかし、お前も大変な目に遭ったなぁ」 おっちゃんはまた長い話を喋り始める 企業のあり方や、中途半端に撤退したチームの話 色々な話をした 謙也「でも、お前はまだ一度も乗った事ないんだよな?」 信治「ん?いや~、アブダビサーキットの合同テストで前年度のマシンは乗りましたね」 あの日のテストは、13番手でテストを終えた 新人にしては順調だと、レースエンジニアに褒められたっけ それから、どんなにF1が凄い世界かを話した後、本題に入った 謙也「で、スポンサーとやらはいくら払えばいい?ウチは最高で40億が限界だ」 信治「そんなに出せるんですか!?」 俺はおっちゃんの話を聞いて驚いた 謙也「Kotoneを舐めるんじゃないぞ!リーマンショックが何だって言うんだ!ウチは世界一多種事業でトップクラスの優良企業だ!」 おっちゃんは俺の頭を小突いた Kotoneは、名古屋に本社を置く企業で 生活用品やその他色々な物を販売する企業 国内外でかなり高い評価を受けている 国内のみの売上高が7兆円 海外の売上高を合わせたらF1チームを15年は運営できる大金を持ってるらしい しかも株主は、社長自身がオーナーなので、社長はまあ億万長者だろうな 信治「1億でいいですよ!40億は行き過ぎですよ!」 正直、かなり焦ったな まさか40億も用意してくれたなんて驚いた 最高で1億かそれ以下だと思ったのに これじゃあお世話になりっぱなしだな… 謙也「分かった(とりあえず10億は出そう、未来ある若手の夢に賭けるのも良いことだからな)」 信治「よろしくお願いします」
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