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俺はイギリスのグローヴに来ていた。
ウィリアムズチームとの公式な契約発表と発表の後に、ドライビングシート合わせを行う予定だからだ。
契約発表の為に設置された席に対面する沢山のカメラを持った各国のF1レポーターか前で、俺はインタビューを受けていた。
「シンジ、君は満を持してこのフォーミュラ1の世界に来たんだ、野望はあるかい?」
白地に黒文字でBTVと書かれた腕章を光らせた中年のレポーターの質問に俺は答える
恐らくイギリスのテレビ局員だろうか
信治「日本人として初優勝を目指すよ」
俺は桜井信治(しんじ)、21歳
誕生日は12月22日
身長175cm体重58.9kg
レーサーとしてはそれなりにはトレーニングをしてきてるつもりだ。
出身地は愛知県姫聖市
姫聖市は中規模な都市でもある、この街出身の有名人は数人だけだ。
俺もその中の一人…になるな
「君の才能は世界中で注目されている、その才能を上手く使ってF1界を楽しませてくれ!」
信治「あぁ、そうするよ」
俺はフォーミュラトヨタレーシングスクールのドライバー。
先輩には中嶋一貴、小林可夢偉先輩達がいる。
トヨタからの資金支援でF1のレギュラーシートを獲得した。
中嶋一貴がウィリアムズ残留と噂されていたが、日本人初のヨーロッパGP2チャンピオンという成績を認められてトヨタは中嶋一貴と入れ替わる形で採用した。
中嶋先輩は気の毒だけど、これもF1というシビアな世界だからな。
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