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ドライバー発表から翌年。 俺は短いオフシーズンを使って実家に戻って来た。 相変わらず金の掛かった家の玄関扉を開いて 「ただいま」と小声で呟いた。 今日、家に帰ると家族に知らせたから、母以外は在宅しているのを知っている。 佳子「おかえり~」 いきなり姉貴と遭遇。 アイドルグループ[stick]のリーダー、桜井佳子が出迎えてくれた。 23歳ってまだアイドル現役でいいのか?と聞きたくなる年齢だ 外に出ると、淑やかで礼儀正しい女性と評判だが、俺からすると信じられないぐらいだらけ女なのだ 信治「チッ」 顔を見てちょっとイラッとしたので舌打ちする こいつが酒を飲んで酔っ払って絡まれたら鬱陶しい。 佳子「あ~、信くんが苛める~」 案の定酔っぱらってる様子 めちゃくちゃ酒臭い。 信治「いつまで信くんって言うんだよ、いい加減、普通に呼んでくれよな」 心配になったのか、弟の優介が玄関を覗きに来た 優介「兄貴は正直、姉ちゃんがいて嬉しいんだろ?」 こいつは弟の桜井優介、19歳。 今年2年目のプロ野球選手 俺よりも身長が15cm高い。 運動せずに運転してたからなぁ…仕方ないか いや、でもレーシングドライバーは身長が高いと高い分だけ体重の問題で損することが多々あるので、今の身長の方が有利なのか? F1マシンは最低重量の規定があり、ドライバー、エンジンなど全て合わせて最低重量605kg以上じゃないといけない。 つまり、ドライバーの身長が高身長になると、体重は最低重量以上になってしまう。 だから、高身長のドライバーはまともに飯も食えないだろうなぁ… 玄冬「おう、信治!おかえり」 桜井玄冬、俺の親父だ。 元プロ野球選手で、レジェンド級のプロ野球選手だった、未だに親父の教えを請いで訪問する現役選手が後を絶たない。 玄冬「で、どうだ?車は」 ちなみに、本当は俺に野球を続けて欲しかったみたいで、昔は協力的じゃなかった。 信治「今年やっとドラフトで指名されたばかりって感じかな」 俺は自分の立場を詳しく話した 玄冬「そうか、悔いのないように頑張るんだぞ、あの世界はピークは持って3年、短くて1年だからな」 俺が高校卒業した辺りから、モータースポーツを勉強してたって噂を母さんから聞いてたけど マジで勉強してたのか
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