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「睦月、行くぞ。送ってく。」
「はい!いっちゃんのお家までお願いします!」
「…………………くっ。」
「はいはい。我慢しなね。ハムスターとウサギが一緒にいるだけだよー。人参とひまわりの種食べるよー。はい。和みます!」
「ふー……。」
「なにソレ?暗示?」
「そう!龍也君は今色々戦ってるのです。」
「?…意味わかんねぇ。」
「いいの。ハムちゃんは気にしないで。」
龍也は一人モヤモヤと格闘し、一つの答えが出た。
「睦月、次の留守番の時は俺の家に来ないか?」
「龍ちゃんの家?」
「ああ、実家だから煩いかもしれねぇが…家にはハスキーもいる。」
「ハスキー!!あのイケメンなお犬様ですか!?おめめはブルー?殿方?」
「あ、…ああ。」
「行きます!ぜひ!!ちなみにお犬様のお名前は?」
「ケビン」
「ケビン様…。早くお会いしたいです。」
「…………。」
次回の留守番の約束が出来喜んだのもつかの間、予想外のライバルに睦月をとられそうで、結局龍也のモヤモヤは消えなくなった。
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