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「ハムちゃんは留守番の日とかないの?」
「俺?しばらくはないかな~。今月は親どっちかは家にいるし。」
「………。」
「…何?」
「あのさ、今度の土曜日暇?俺の家来ない?」
何か怪しい。いつも強引なのに、何か変だ。
「……別に何もないけど、俺は睦月みたいに犬じゃ釣られないか「森の宴の期間限定ケーキ」ら…」
ピクッ
「…『ハムスターと虎の恋の罠』…?」
「そう。気になって予約してあるんだけど、その日一人で。俺だけじゃ食べきれないんだよな…。」
ギュッ
ん?何かが服を掴んで…
「それって…食って良いの?…行く。行かせて?」
キラキラキラキラ
あー、目キラッキラしちゃって…
ハムちゃんの言葉を妖しく脳内変換しちゃいそう……ん?俺何考えてんだ?
コレは餌付けだ。飼い主が誰なのかしっかり躾るため。それだけ。
だよな…?
「うん、じゃあ土曜日。泊まりね。」
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