第2話

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「名前だけでわかるものなのか?」 千秋が首をかしげた。 「名前を知るってことは、その者を教えるようなものなの。 そこに、生年月日がついてくれば その者の今まで歩んできた道筋なんか、容易にわかってしまう。 だから気を付けた方がいいわよ? 名前を誰降り構わず教えるってことをしないことね」 まぁ、みんなの場合は その名が、一人歩きしてしまうんだろうけど。 「俺らは、教えなくても名前が広まるんだぞ?」 千秋は、何を心配してるんだか。 なんのために、私がいると思ってるんだ。
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