入学式

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  私、六水阿理沙(ロクミズアリサ)は、この春を以て高校生となった。 進学先に両親は満足、友達からも羨まれたりした。 何故なら、私が受験し受かった高校は、超人学園だからである。 難関と言うレベルではなく、偏差値も他の高校とは段違いのものである。 その学校に、向かうために着替えている途中、帰りに買い物に行こうと思い、セールの紙を鞄に閉まった。 アリサ「じゃあ行ってきまーす!」 いってらっしゃい、と言う母の声が聞こえたため、玄関の扉を開けた。 「あら、阿理沙ちゃん。おはよう」 打ち水をしていた近所の鷹中さんにあいさつする。 アリサ「おはようございます鷹中さん。行ってきまーす」 「はい、いってらっしゃい」 鷹中さんに手を振って先に進む。 すると、見慣れた人物が歩いていた。 アリサ「十真!」 呼び掛けた人物は此方を振り向き、 トーマ「何だ、阿理沙か」 と答えた。 立ち止まって此方を見ていたので、横に並ぶことにした。 横に並ぶ際、やはり十真も同じ学校であることに気付き、どこか安堵した。 トーマ「数学しか取り柄のない鳥頭の阿理沙がまさか同じ学校とはな」 アリサ「いやいや、おはようとかあるでしょ!?おはよう!」 トーマ「あぁ、そうだったな。おはようさん」 十真はめんどくさそうに反目で挨拶をしてきたが、私にはそれで充分である。 何処か抜けている、ご近所付き合いの長い朱星家の次男は、素で返してきた。 トーマ「しっかしまぁ、そろそろ16だと言うのに成長しないな、お前」 胸部を見ながら頭に手を置いてくる。 アリサ「初対面の相手だったら張り倒しているところよ………」 トーマ「あぁ・・・兄貴が最初にチビって言った時は暴れてたな、お前」 そう言いながら、十真は何でもないように、鞄から出した某チョコレート菓子を貪り始めた。
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