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「大体、歳上に向かってその態度とは、虫酸が走ります。即刻退学の手続きでも取らせていただきましょう」
「一個違いだからってチョーシ乗ってんじゃねぇぞ!」
懐から光り物が飛び出し、執事服の人に突き付けられる。
ナイフだ。
執事服の人の頬から血が流れ、辺りの野次馬が悲鳴を上げる。
当の本人は、嘲笑うかのような表情を保ったままだ。
ナイフが怖くないのだろうか?
「………どうだ、先輩殿?」
「そんななまくら一本程度でドヤ顔されましても、此方としては反応に困りますね」
細目が少し見開かれ、金色の瞳がDQNを見抜いた。
「はァ!?これが何かわかってんのか!?ナイフだぞっ!?」
「はい、そうですね、ナイフです」
それで?と言いたげな顔をしたために、騒いでいる方は痺れを切らしたらしく、
「俺の特技はダーツだ!言いたいことはわかるよなァ!!」
持っていたナイフを持ち換え、執事服の人に投擲した。
「そうですね………、始めたのは貴方ですから、言い訳が利きますね」
執事服の人は、懐から、
拳銃を取り出して、発砲した。
「ぁ、が………そ、んな」
「そんなの犯罪だ、と言いたいのでしょう?僕は生徒会副会長ですから」
ニコリ、と笑う執事服の人は、副会長と言う。
超人学園生徒会。このメンバーは、人道を外れた如何なる方法を以てしてでも場を鎮めることを命ず。
如何なる方法を、と言うのだから、拳銃は勿論、核でさえも撃って良い、と言うことらしい。
イカれた学校だとも思うが、他の学校よりかは私たちにとってはマシだ。
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