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「皆様、申し訳ありません。この塵芥は私は責任を持って処理させて頂く故、どうか今後はこのような事を為さいませぬよう」
慇懃な一礼をして、副会長はDQNの首根っこを掴んで引きずっていった。
私の横を通り過ぎ、校舎の方へ向かっていく。
その口調は丁寧であったが、内容は異常とも取れるもので、
ああ、異常(おか)しいなぁ、と私に思わせたのだった。
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体育館にて入学式が始まったが、体育館内に親は居ない。
何故なら、余程異常な親でない限り、人質にされたり、最悪の場合殺されたりするからだ。
だから親は来ない。入学式の写真を渡すことになっているため、了承してくれた。
ここに居る誰もが、親からの入学許可を得ている。
故に、それに対する苦情は一切無いらしいのだ。
うちは、数学さえ点数が良ければ進学させて貰える、と言う点からこの学校を受け、そして普通に受かった。
後で訊くところによると、数学者の領域さえも飛び越えた問題があったらしいのだが、まぁ十真は座学は主席だったと言っていたので、どうせその問題も合っているのだろう。
とりあえず、校長の話が長いのだ。
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